データ活用例-地域密着型店舗の面的展開と販売促進戦略「ターゲット分布の把握」

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流通版 第3回「地域密着型店舗の面的展開と販売促進戦略」
3−3.ターゲット(高齢者)分布の把握

 需要構造の分析から、南千住検討店周辺では高齢者比率が高いため、ターゲットの中心として考えていくことにします。生活の中で生じる電化製品の「お悩み相談」を重視したサービスを展開し、地域に密着した店舗づくりをコンセプトにしています。
それではターゲットとなる高齢者は、台東区北部〜荒川区南部のドミナントエリアでどのように分布しているのでしょうか。

まず、店舗周辺における65歳以上の高齢者の分布を見てみます。


→65歳以上人口率を分析するための国勢調査に関する詳しい情報はこちら

町丁目ごとの65歳以上人口のボリュームによって色分けされています(町丁目が赤色になると65歳以上人口が多くなり、青色になると少なくなります)。この分析マップを見ると、店舗から北側の南千住1丁目、5〜7丁目と荒川1〜3丁目に高齢者が多く住んでいることがわかります。一方で店舗の南側、D店のある浅草方面および上野方面では高齢者が少なくなっています。
 

 
次に、総人口に対する65歳以上人口の比率を見てみます。65歳以上人口の密度が高くなればなるほど、同じような意識を持ったコミュニティが広がっていますので、たとえばチラシ広告などの配布対象として適しています。

「3−2.需要構造の把握」で集計した「南千住検討店から自動車10分圏域内における需要構造」の結果をみると、人口が170,658人、うち65歳以上人口が33,936人となっています。すると、店舗周辺の65歳以上人口比率が約20%になります(なお、東京都全域で見た場合の65歳以上人口比率は15.8%ですので、やはり高齢者の多い地域ということがわかります)。
65歳以上人口比率が20%以上となる町丁目を赤色にして、同じように分析マップを作成してみると、次のようになります。

【南千住検討店周辺の65歳以上人口率】

 
→65歳以上人口を分析するための国勢調査に関する詳しい情報はこちら
 
これを見ると、店舗から南側の南千住2丁目、三ノ輪1丁目、日本堤2丁目で65歳以上人口比率が高いことがわかります。また、清川2丁目では周辺地域で最も比率が高く(36.2%)実に3人に1人以上は65歳以上の方という割合になります。

先ほどの見えがかりとは異なり、店舗からD店にかけてと日暮里・上野駅前でも高齢者比率が高くなっています。つまり、65歳以上人口の絶対数がそれほど多いわけではないのですが、高齢者比率でみると両店舗の周辺では市場環境が類似しており、ドミナントを形成する店舗間で共通のコンセプト(高齢者をターゲットとする電化製品の「お悩み相談」といった付加価値サービスを重視し、地域密着を図る)を適用することができると思います。
 

 
さらに、65歳以上人口と総人口を二次元的に分析してみます。”二次元的に”というのは、たとえば総人口が多い地域でも、「総人口が多くて、かつ65歳以上人口も多い」のか、「総人口は多いのだが、65歳以上人口は少ない」といったように、2つの指標をクロスして結果をみることになります。

【65歳以上人口と総人口の二次元分析マップ】

 
→65歳以上人口と総人口の二次元分析マップを作成するための国勢調査に関する詳しい情報はこちら
 
65歳以上人口と総人口の2つの指標をクロスしてみたときの結果を9区分に分けて、町丁目別に色分けしています。色が赤色になると、「総人口は少ないが、65歳以上人口は多い」、つまり65歳以上人口比率の高い地域になります。色が赤色から黄色になると、「総人口が多くて、かつ65歳以上人口も多い」地域という区分です(65歳以上人口比率は相対的に低くなります)。一方、緑色の地域は「総人口は多いが、65歳以上人口は少ない」ことになります。

店舗周辺の町丁目を見てみると、オレンジ色か黄色になっています。とすると、「総人口が多くて、かつ65歳以上人口も多い」地域ということになります。D店周辺では薄い黄色とピンクが多くなっていますので(色の濃い方がボリュームの大きい区分になっています)、南千住検討店では総人口、65歳以上人口ともD店周辺のボリュームを上回っており、高齢者ターゲットという市場環境においてはD店より優れていると考えられます。

 
流通版 第3回「地域密着型店舗の面的展開と販売促進戦略」

→地域密着型店舗の面的展開と販売促進戦略「折込チラシによる販売促進戦略」

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